ワイン名:シャトー・ボナルグ・ベル・エール
生産地:フランス/ボルドー
生産者:シャトー・ボナルグ・ベル・エール(ラテイロン家)
ブドウ品種:メルロ
ヴィンテージ:1998
容量:750㎖
(テイスティングコメント)
30年近い熟成を経ていますが、決して枯れた味わいではありません。
まだ艶感と中心にルビーのある茶色味帯びたガーネットの色調、優しくも深く香るタバコや湿った土、しっとり溶けていくような果実とタンニン。良年のヴィンテージながらも、近年のワインにはあまり感じられない、冷やかさと微かな青さがこの時代のワインの良さでもある気もします。
ボルドーの中でもポムロールワインの熟成した時のしっとりとした優美さが、きちんと感じられる希少な1本。青カビのフルム・オ・カシスと合わせて◎(2025年10月)
(ワインに・生産者について)
クレマン・ド・ボルドーの代表的生産者であるラテイロン家がポムロールに所有するシャトー・ボナルグ・ベル・エール。リブルヌの町に近い「Chemin de Bonalgue」と呼ばれる地にある畑は、現当主リオネル・ラテイロンさんの祖母の代にムーリネット家からラテイロン家に代わりました。
1ヘクタールに満たない粘土質土壌の区画はメルロ種が栽培されており、2011年から有機農法が実践されています。
エノログには、ラテイロン・クレマン・ド・ボルドーやシャトー・トゥール・カロンなどとともにリオネル・ラテイ
ロンさんの姉で国外でも活躍する醸造家コリーヌ・ラテイロンさんが務めています。ステンレスタンクにて発酵、熟成は新樽100%にて12ヵ月行います。コリーヌ・ラテイロンさんのワインらしい優雅で柔らかな味わいを持つポムロールワインです。