ワイン名:リースリング グラニット
生産地:フランス/アルザス
生産者:マルク・テンペ
ブドウ品種:リースリング
ヴィンテージ:2018
アルコール度:14%
容量:750㎖
(テイスティングコメント)
赤いリンゴの蜜・オイルのニュアンス、香ばしさもあります。とろりとしたアタック、白桃、リンゴの蜜、洋梨のコンポートなどの甘やかな果実味が口中に広がりますが、後半からフィニッシュにかけて、太い低めの酸としっかりとしたほろ苦さがあり、長い余韻へ続きます。瑞々しい果実味と程よい骨格を兼ね備えた、存在感のあるワインです。(2022年4月 店長)
(ワインについて)
旧区画名がサンティポリットで村名のギリシャ語の由来が跳ね馬であることからエチケットに描きました。砂化した花崗岩土壌のリースリングをプレスし23hlのフードルで発酵・シュールリー熟成しました。濃いゴールドイエローの外観、りんご、オイリーな香りを感じます。ドライなアタックに伊予柑や八朔の綺麗な酸、しっかりとしたエキスに複雑味のある味わいです。残糖5.6g/ℓ。
(生産者について)
ドメーヌ・マルクテンペはアルザス南部の中心、コルマールから7kmほど進んだ南西向きのツェレンベルグ村に有ります。アルザスは南仏のペルピニャンの次に降雨量が少なく、乾燥した地域。南向きの夏の畑は「目玉焼きが焼けるほど」暑いため、ブドウにもしっかりと糖度がのります。標高は225 〜 260m、粘土石灰土壌をベースに、ヴォージュ山脈の花崗岩や黄色みを帯びた石灰の混じる多様な土壌は、さまざまなブドウ品種に適合し、ミネラルたっぷりなふくよかな味わいを生み出します。
初夏、マルクの畑の土からはなんともいえない深い土の香りが漂います。雑草も元気に生い茂り、ブドウの樹の根元には直径1cm弱のミミズの穴がポコポコ。そう彼の畑はビオディナミ。総面積8haの畑で、93年からビオロジック、96年からビオディナミに取り組む彼は、化学肥料や農薬をいっさい使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行ないません。
ブドウの樹が自分の力でうまいこと育っていくのを助ける以外は何もしません。見れば樹には太ったエスカルゴ(かたつむり)も。除草剤や化学肥料を使った近くの畑と比べて生き物の数は雲泥の差。「おいしい畑はかたつむりも知ってるよ!」太陽の光を一杯に浴び糖度が充分にのったブドウは9月に選果しつつ手摘み収穫。
房、茎をつけたまま優しく5 〜 6時間かけてプレスします。「テントウ虫が生きたまま出てこられるくらいやさしいプレスなんだよ」と彼は言います。地つきの天然酵母で仕込むマルクのワインからは明るく前向きな温かさを感じます。
(輸入元より抜粋)
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