ワイン名:シュぺート・ブルグンダー
生産地:ドイツ/アール
生産者:マイヤー・ネーケル
ブドウ品種:シュぺート・ブルグンダー(ピノ・ノワール)100%
ヴィンテージ:2017
アルコール度:13.5%
容量:750㎖

(テイスティングコメント)
ややオレンジがかった熟成感のあるガーネットの外観。森林、木苺、ラズベリー。ドライローズやドライプルーンの乾いた印象とシナモンやナツメグなどの甘やかなスパイスが共存しています。滑らかなアタック、質の良さがうかがえるエレガントな果実感。淡い果実味は旨みを伴っています。酸とタンニンが全体を引き締め、軽やかながら甘やかなフィニッシュへ向かいます。13.5%のアルコール度数を感じさせない均衡のとれたシュぺート・ブルグンダー。ピノ・ノワールのワインを飲む時、常にブルゴーニュを基準に判断してしまいがちですが、ドイツのシュぺート・ブルグンダーの気品と個性をきっちり主張している高品質なワインです。繊細で旨みのある、料理人手作りのシャルキュトリーなどとあわせたい。(2021年3月 店長)

ドイツ西部、最北にして最小の産地でシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)は温暖化の恩恵もあり大きく飛躍しています。
丁寧に淹れた紅茶を思わせる香りにわずかなスパイス。追いかけるような熟したイチゴの風味が食欲を刺激します。
液体は極めて滑らかで粘性なくスルスルと喉を通ります。水平に広がるしなやかな果実と一体化したタンニン。
冷涼産地ならではの涼しげな滑らかさは13.5度のアルコールを感じさせず、それでいて未熟な青い香りはない。
ストンと落ちる余韻。
より熱量のあるバーデンのシュペートブルグンダーよりもアルコール度数は高いのにしなやかで軽快に抜けるような余韻。
ブルゴーニュに例えるならシャンボール・ミュジニーと感じたのは硬砂岩質土壌に由来するのだろうか。
出汁で密度感を緩めた鶏モモ肉、治部煮のような料理が美味しそう。(2021年3月 助手)

(ワインについて)
赤ワイン産地の北限と言われる北緯 50 度のドイツ・アール地方、太陽熱を蓄える粘板岩と硬砂岩土壌で育つシュペートブルグンダーをステンレスタンクで 12 日間醸し、フードルで発酵・熟成しました。

(生産者について)
体育と数学教師であったネーケル兄弟の長男ヴェルナーは教職を辞し1982年に200年続く家族経営のワイナリーを引き継ぎました。ワイン造りの北限といわれる北緯50度のアール地方はドイツ西部で最北に位置し、最も小さい栽培地の一つです。1000年以上前からブドウの栽培が行われており、シュペートブルグンダーの栽培に力を入れ出したのは18世紀からです。西南西から東北東に流れるライン川の支流アール川の谷間には南向きの険しい斜面に沿ってブドウが栽培されています。土壌はスレート、グラウヴァッケ(粘板岩)、レス、ローム、小石、火山岩などの独特のテロワールが特徴でスレートや粘板岩などは備蓄した太陽熱を夜間に放出しブドウの生育を手助けしてくれます。
 ヴェルナーは祖父が行っていた栽培に倣い、できるだけ人為的な介入を避けブドウを完熟した状態で手摘み収穫するなど慎重に管理しています。
 標高100 〜 120mの南側斜面に拡がる畑では骨の折れる作業ばかりですが、また当時ドイツでは珍しかった樫樽を醸造に取り入れるなど常識を覆し、1989年にはドイツの赤ワイン最優秀賞を受賞するなどの成果を見せてきました。テロワール由来のエレガントなタンニンを伴ったフルーティーでミネラルなワイン造りを掲げ、現在もなお家族で情熱を注ぎ続けています。
(輸入元より抜粋)

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